笠原鉄道(東濃鉄道笠原線)滝呂駅跡
滝呂陶磁器工業協同組合近くの滝呂中央公園は笠原鉄道(東濃鉄道笠原線)滝呂駅跡です。
笠原鉄道(東濃鉄道笠原線)は、国鉄(現在のJR)中央線多治見駅と笠原町を4.6kmの距離を結ぶ鉄道で、1928年(昭和3年)7月1日に開業しました。
中央線多治見駅の南側に位置した新多治見駅から、本多治見駅、市之倉口駅、下滝呂駅、滝呂駅を経て終点の笠原駅まで、6つの駅がありました。
↑昭和40年代後半頃 伊藤守さん撮影(滝呂駅のホームから多治見方面を見る)
↑2009年2月 現在の様子
当初、笠原鉄道株式会社として設立されましたが、1944年(昭和19年)3月1日駄知鉄道株式会社と合併して東濃鉄道株式会社が誕生、東濃鉄道笠原線となりました。
笠原鉄道(東濃鉄道笠原線)は、地域住民の貴重な足として、また沿線で生産される陶磁器等の輸送手段として活躍しました。旅客輸送の最盛期は1945年(昭和20年)で1日の乗降客は4100人を数え、貨物輸送は1970年(昭和45年)が一番多く1ヶ月に12000トンの量を取り扱っていました。
↑滝呂橋をわたる蒸気機関車 1931年 多治見市郷土資料室所蔵)
↑2009年2月 現在の様子
しかし、次第に路線バスが台頭し、さらに輸送の主役が自家用車やトラックへと移り変わりました。1978年(昭和53年)10月31日午後3時、新多治見駅から笠原駅に向けて最後の列車が運転され翌日付けで開業以来50年の歴史にまくが降りました。
廃止後の線路跡は自転車・歩行者専用道路「陶彩の径」として整備が進められ、現在本多治見駅跡付近から滝呂駅跡付近の間約3kmが市民の憩いの散歩道として、人々に理容されています。今後滝呂町から笠原町まで同道路を延長する整備事業が計画されています。「笠原鉄道なつかしの写真と史料展 資料集(多治見市笠原中央公民館)より」
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